イラン新大統領、道徳警察による女性への「嫌がらせ」防止表明

AI要約

イランの大統領が道徳警察による女性への弾圧停止を表明。2年前に道徳警察に逮捕された若い女性の死亡を受けて抗議デモが広がった。

改革派の大統領は道徳警察の行動に反対し、女性への嫌がらせを防ぐために注意する考えを示す。

新大統領はヒジャブ着用を義務付ける警察やインターネット規制に反対し、改革を促進する姿勢を明確にしている。

イラン新大統領、道徳警察による女性への「嫌がらせ」防止表明

【9月17日 AFP】イランのマスード・ペゼシュキアン(Masoud Pezeshkian)大統領は16日の記者会見で、服装規定などを取り締まる「道徳警察」による女性への弾圧をやめさせる考えを表明した。この日は、ヒジャブの着用方法をめぐり道徳警察に逮捕されたマフサ・アミニ(Mahsa Amini)さん(22)が死亡してから2年に当たる。

 アミニさんは道徳警察に逮捕された後、勾留中に死亡した。これに対する抗議デモはイラン全土に数か月にわたって広がり、数十人の治安要員を含む数百人が死亡。数千人のデモ参加者が逮捕された。

 改革派のペゼシュキアン氏は、今年5月に保守強硬派のイブラヒム・ライシ(Ebrahim Raisi)前大統領がヘリコプターの墜落事故で死亡したのを受け、7月に行われた大統領選で勝利した。

 就任後初となる会見で、「道徳警察が(女性に)対峙(たいじ)する事態はあってはならない。道徳警察が(女性への)嫌がらせを行わないよう私がチェックする」と述べた。

 ペゼシュキアン氏は大統領選で、ヒジャブ着用を義務付ける警察のパトロールに「全面的に」反対する方針を示すとともに、インターネット規制の緩和を公約に掲げていた。(c)AFPBB News