TWICE、NiziUの妹分アイドルが「独島」ソングで炎上!「反日」とも言い切れない複雑な理由

AI要約
韓国JYPの女性アイドルグループNMIXXが炎上した理由とは?岸田首相が訪韓した後も日韓関係は不透明な状況NMIXXが歌った独島ソングに対する反応とその背景
TWICE、NiziUの妹分アイドルが「独島」ソングで炎上!「反日」とも言い切れない複雑な理由

 TWICEやNiziUの妹分として2022年にデビューした韓国JYPの女性アイドルグループ「NMIXX」が炎上している。「出演したYouTube番組で、反日ソングを歌った」というのだ。彼女たちが歌った「独島は我らの領土」とはどんな曲なのか。また、「特攻資料館に行きたい」発言で中国・韓国から非難を受けた卓球・早田ひな選手の騒動との共通点とは。(韓国在住ライター 田中美蘭)

● 岸田首相退任後も、日韓両国の良好な関係は続くのか?

 先日、岸田文雄首相が韓国・ソウルを訪問した。岸田氏は既に次期自民党総裁選への出馬はせず、首相の座を去ることが決まっている。その中での今回の訪韓は退任前の外国日程の消化とも言えるが、やはり、岸田氏にとって韓国との関係改善が進展したことは自身の在任期間中の成果として強調したかったものと思われる。また、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領も「岸田政権の次期政権とも日韓関係は継続して維持していく」と強調している。

 しかし、日本も韓国も今後の政局は不透明で、油断はできない。特に韓国に至っては左派政党や団体が次期大統領選挙で政権を奪還すべく、尹政権を批判している。慰安婦問題など、歴史問題で再び日本に対するネガティブキャンペーンを起こそうとしているかのような動きも見られる。

 そんな不穏な動きも見え隠れする昨今。あるK-POPグループがYouTubeの番組内で歌唱した曲が波紋を呼んでいる。一体何があったのだろうか?

● JYPのガールズグループが歌った「独島ソング」とは

 騒動に巻き込まれたのは、TWICEやNiziUなどが所属するJYPから、2022年にデビューした6人組ガールズグループ「NMIXX(エンミックス)」である。彼女たちが出演したYouTube番組の中で「独島は我らの領土」(通称:独島ソング)という歌を歌ったことが、日本でXなどのSNSを中心に炎上したのだ。

 日韓関係やK-POPに関心のない人たちから見れば、こうした騒動も「なぜ、騒がれているのか?」「何が問題なのか?」と疑問に感じるだろうし、そもそもこの曲を知らない日本人も多いだろう。

 NMIXXの歌う曲は「ミックスポップ」(ジャンルが違う音楽を組み合わせて曲をつくる)だということで、それにちなみ、番組内で四つの曲を組み合わせた曲を歌う、という企画を行ったもの。SHINeeの「Lucifer」や童謡「ワニの群れ」などと組み合わせて「独島は我らの領土」を歌う、という内容だった(もう一曲は、ポケモンの歌のように聞こえる)。下の動画の20:49あたりから、司会者に促されてNMIXXのメンバーがひとりずつ順番に歌っているのがそれだ。

 「独島は我らの領土」は1982年の曲で、テンポがよくキャッチーなメロディで、韓国では子どもも知っている有名な歌だ。「独島(トクト)」は、韓国が領有権を主張する竹島(島根県)の韓国名で、歌詞は「誰がなんと言おうとも、独島は我らのものだ」という内容である。

 この曲を歌ったNMIXXに怒りの矛先が向けられ、「反日アイドル」「JYPに失望した」「NMIXXのファンをやめる」といった日本人のコメントがネットで見受けられた。一方で、NMIXXだけを叩くべきではなく、番組の進行や、事務所(JYP)にも配慮がないといった擁護の意見もあった。