イスラエル軍、ヨルダン川西岸で軍事作戦 国連職員含む10人死亡

AI要約

パレスチナ自治区ヨルダン川西岸でのイスラエル軍による軍事作戦で、国連の職員1人を含む10人が死亡した。イスラエル軍と国連の主張が対立しており、事件の真相は不明瞭である。

国連の職員は、屋根の上で狙撃されて亡くなったとされ、イスラエル軍は彼がテロリストであると主張している。

この事件により、ヨルダン外務省が卑劣な犯罪として非難するなど、国際社会で激しい議論が巻き起こっている。

イスラエル軍、ヨルダン川西岸で軍事作戦 国連職員含む10人死亡

(CNN) パレスチナ自治区ヨルダン川西岸でのイスラエル軍による軍事作戦で、国連の職員1人を含む10人が死亡した。同軍と国連が13日に明らかにした。

国連職員の男性は、西岸地区にある難民キャンプで衛生作業員として働いていた。12日未明のイスラエル軍の作戦中、自宅の屋根の上で狙撃兵に射殺されたという。国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)が声明で述べた。

UNRWAの広報担当者が13日にCNNに明かしたところによれば、この職員は屋根に上がってコーヒーを飲んでいたところ胸に3発の銃弾を受けたという。

しかしイスラエル軍は、この職員を含む死者らが「テロリスト」だったと主張。イスラエル国防軍(IDF)の報道官は13日、当該の職員が爆発装置を投げつけて作戦行動中の部隊に脅威をもたらしていたことを確認した。

IDFによって排除されたこの職員については治安部隊も認識しており、複数のテロ活動の共犯者だったとした。

CNNはUNRWAに連絡を取り、IDFの主張に対するコメントを求めている。

UNRWAの職員が西岸で殺害されるのは、過去10年以上で初めて。UNRWAによれば、この職員には妻と5人の子どもがいる。

ヨルダン外務省は13日に声明を出し、国連職員の殺害を「卑劣な犯罪」と非難した。