イスラエル、レバノン南部を空爆 ヒズボラ精鋭部隊の司令官を殺害

AI要約

イスラエル軍はレバノン南部でヒズボラの司令官を殺害し、ヒズボラのロケット砲やテロ施設を攻撃した。

ヒズボラは報復としてイスラエル北部をロケット弾で攻撃し、イスラエル軍も反撃したが死傷者は報告されていない。

さらに、イスラエル軍はパレスチナ自治区でも対テロ作戦を実行し、死傷者が出たという。

(CNN) イスラエル軍は11日、レバノン南部で複数の標的を攻撃し、同国のイスラム教シーア派組織ヒズボラの精鋭部隊「ラドワン部隊」の司令官を殺害したと発表した。

発表によれば、イスラエル軍は10日から11日にかけ、「イスラエルの民間人に脅威を及ぼす」として、ヒズボラのロケット砲30基と「テロ施設」を攻撃した。

ラドワン部隊の司令官は10日、ベカー県西部の村に対する攻撃で死亡した。同司令官は「イスラエル国家に対する多数のテロ活動を進めた」人物とされ、「排除」したことによってヒズボラがイスラエルに攻撃を仕掛ける能力は損なわれるという。

ヒズボラ側も同司令官が殺害されたことを確認し、報復措置としてロケット弾数十発とドローン(無人機)数機でイスラエル北部の2カ所を攻撃したと述べた。

イスラエル軍によれば、報復攻撃による死傷者は報告されていない。「飛翔体(ひしょうたい)」の一部は迎撃し、残りは空き地に落下したという。

イスラエル軍は10日、空軍がレバノン南部ナバティエ県の村でヒズボラの軍事施設を攻撃したとも発表していた。レバノンの救急当局によると、この攻撃で12人が負傷した。

同国軍はさらに11日、パレスチナ自治区ヨルダン川西岸地区のトゥバス周辺で対テロ作戦を実行したと発表した。パレスチナ保健省は、イスラエル軍の空爆で少なくとも5人が死亡したと発表した。

トゥバス当局トップはCNNに、市内で午前3時ごろ、モスク(イスラム教礼拝所)の近くに座っていた武器を持たない10~20代の若者たちが攻撃を受けたと話した。イスラエル軍から事前に予告があり、公立病院への立ち入りや夜間の外出が禁止されたという。