9.11で救助に当たった消防士のいま。亡くなった仲間たちのため、サイクリングで追悼(アイルランド)
2001年9月11日に発生した米同時多発テロから23年を迎え、ニューヨークの消防士たちによる自転車の追悼レースが、アイルランドで行われた。
NBCニュースによれば、米ニューヨークとアイルランドから集まった約100人の現役・退役消防士たちは9日、首都ダブリンを出発。
3日間で225マイル(約360キロ)を走るコースで、出場者は南部キンセールにある庭園「リングフィナン・ガーデン・オブ・リメンブランス」をゴールに目指した。
同庭園は、同時多発テロが起きたニューヨークで負傷者の治療にあたった、看護師キャスリーン・マーフィー氏が設立したもの。
テロで犠牲となった消防士343人を悼むため、亡くなった一人ひとりのために木が植えられている。
米同時多発テロでは、テロリストが旅客機4機をハイジャックし、2機がニューヨークの世界貿易センタービルのツインタワーに突っ込んだ。
サイクリングに参加した退役消防士のダニー・シェリダンさんは当時、ツインタワーが倒壊した直後に、現場で救助にあたった。
2001年9月11日に発生した米同時多発テロから23年を迎え、ニューヨークの消防士たちによる自転車の追悼レースが、アイルランドで行われた。
NBCニュースによれば、米ニューヨークとアイルランドから集まった約100人の現役・退役消防士たちは9日、首都ダブリンを出発。
3日間で225マイル(約360キロ)を走るコースで、出場者は南部キンセールにある庭園「リングフィナン・ガーデン・オブ・リメンブランス」をゴールに目指した。
同庭園は、同時多発テロが起きたニューヨークで負傷者の治療にあたった、看護師キャスリーン・マーフィー氏が設立したもの。
テロで犠牲となった消防士343人を悼むため、亡くなった一人ひとりのために木が植えられている。
米同時多発テロでは、テロリストが旅客機4機をハイジャックし、2機がニューヨークの世界貿易センタービルのツインタワーに突っ込んだ。
サイクリングに参加した退役消防士のダニー・シェリダンさんは当時、ツインタワーが倒壊した直後に、現場で救助にあたった。
「あの日のことをただただ思い出す。私はあの日、多くの友人を失いました」
同じくレースに参加したマイケル・シュライバーさんは、地元メディアの取材に応じている。
現在40歳のシュライバーさんは当時、消防学校に在学中で、まだ卒業していなかった。だが、同期の仲間とともに、現場で初期対応にあたっていたという。
「私の同期では、6人が学校を卒業する前に亡くなりました」
「毎年ニューヨークで行われる、9.11の追悼式典に参加しないのは今回が初めてです。今日という日にいるべき場所は、ここ以外に思い当たりません」
「あの日のことは、もちろん誰もが知っていると思います。ですが、私たちはあれからずっと、メンタルヘルスの問題に苦しんできました」
シュライバーさんはNBCに対し「現在も苦しみは終わらない」「先日も、9.11テロによる健康被害で亡くなった消防士の葬儀があった」と明かした。
庭園を設立したマーフィー氏は2011年に亡くなったが、現在は甥のジョン・マーフィー氏、ニューヨークとアイルランドの消防士らが庭の手入れを行う。
マーフィー氏は地元メディアに対し、「この場所は、癒しと希望と愛のためにある」「2国間のつながりを感じられる」と語った。
今回のサイクリングは、同時多発テロの犠牲者や今も後遺症などに苦しむ人々のための募金活動の一環として行われた。集まった募金は、2つの慈善団体に贈られるという。