原油先物は続伸、週間で数週間ぶり反発へ

AI要約

アジア時間の原油先物はハリケーン「フランシーヌ」の影響で続伸。米メキシコ湾での操業中断を見極める動きが続いている。

北海ブレント先物と米WTI原油先物が上昇し、過去数週間の下落に終止符を打つ可能性がある。

石油生産再開のための安全確認が進められ、生産量の減少が予測されている。原油価格は一時的に需要懸念で圧迫されたが、需要予測が下方修正されたことも影響している。

原油先物は続伸、週間で数週間ぶり反発へ

Shariq Khan

[13日 ロイター] - アジア時間の原油先物は続伸。ハリケーン「フランシーヌ」襲来により米メキシコ湾での操業が中断された影響を見極める動きが続いている。

0016GMT(日本時間午前9時16分)時点で、北海ブレント先物は0.34ドル(0.5%)高の1バレル=72.31ドル、米WTI原油先物は0.38ドル(0.6%)高の69.35ドル。

この上昇を維持すれば、北海ブレントは週間で約1.7%高、米WTIは約2%高と、ともに過去数週間の下落に終止符を打つことになる。

石油生産会社は12日、米メキシコ湾での操業再開に向け、被害状況の調査と安全確認を行った。

UBSのアナリストは同海域での9月の生産が前月比で日量5万バレル減少すると予想、FGEのアナリストは6万バレル減の169万バレルになると予想した。

政府のデータによると、12日時点で米メキシコ湾での生産の42%近くが停止している。

原油価格は今週、需要を巡る懸念に一時圧迫されていた。

石油輸出国機構(OPEC)と国際エネルギー機関(IEA)は中国の景気減速を理由に、石油需要予測を下方修正した。