米国防総省、中国の安保対話に高官、米中協議も 偶発的衝突回避へ

AI要約

中国軍主催の「香山フォーラム」が北京で始まり、米国防総省高官も参加。米中二国間の対話や安全保障について議論される。

100余りの国や国際機関から専門家が集い、ウクライナの元外務次官も登壇。欧州の安定や中国の戦略的利益についての意見交換が行われる。

米国防総省が高官を派遣しており、中国側との対話姿勢を示す。今年は4年ぶりに高官が参加し、近年の例に倣っている。

米国防総省、中国の安保対話に高官、米中協議も 偶発的衝突回避へ

 中国軍部が主催する多国間の安全保障対話「香山フォーラム」が12日、北京で始まった。米国防総省高官は、マイケル・チェイス国防次官補代理が率いる代表団が参加し、米中二国間の高官協議も開くと11日に明らかにした。米国による高官派遣は、偶発的な衝突を防ぐための中国側との対話に前向きな姿勢を示すものになりそうだ。

 11回目となるフォーラムには日本や韓国を含む100余りの国や国際機関から専門家が集い、14日まで安全保障の課題について意見を交わす。初日にはウクライナの元外務次官が登壇し、「ウクライナ紛争の終結は欧州の安定につながり、中国の戦略的利益になるはずだ」と述べ、ロシアに肩入れしないよう中国に求めた。

 米国防総省は昨年、中国で4年ぶりに対面で開かれた「香山フォーラム」に、中国などを担当する上級部長を代表団として派遣したが、今年はさらに高官が参加する。米高官は「近年の例と一致するものだ」と説明した。