ハマス「窮状」の内部文書公表 戦闘員半数死傷、武器損失 イスラエル

AI要約

イスラエルのガラント国防相が、ハマス内部文書を公表。文書には戦闘員の半数が死傷し、多くの武器を失った厳しい状況が説明されている。

文書によると、ハマスの部隊司令官が後に最高指導者となったシンワル氏に宛てた報告で、戦闘員の状況と武器の損失が明らかにされている。

イスラエル軍の空爆により、ハマスは困難な状況にあることが示唆されている。

 【カイロ時事】イスラエルのガラント国防相は11日、パレスチナ自治区ガザで戦闘を続けるイスラム組織ハマスが「窮状」を訴えている内部文書の内容を公表した。

 戦闘員の半数が死傷し、多くの武器を失ったなどと厳しい状況が説明されているという。イスラエルのメディアが報じた。

 文書は、イスラエル軍が7月に空爆で殺害したガザ南部ハンユニスのハマスの部隊司令官が、後に最高指導者となったガザ地区トップのシンワル氏に宛てたもの。地元紙エルサレム・ポストによると、5月に作成された。司令官は、半数の戦闘員を失った上、残る半数についても25%が精神的・身体的に耐えられる状況にないと説明。武器に関し、ロケット弾90~95%、対戦車ミサイル65~70%を損失したと記していた。