安野貴博氏「17歳から突然“SNSのバトルフィールド”に飛び込ませていいのか」「出会いの可能性を閉ざしてしまう」…豪“子どものSNS使用禁止法案”に懸念

AI要約

オーストラリアのアルバニージー首相が、子ども向けのソーシャルメディア利用に年齢制限を設ける法案を提出予定

日本の人々もSNS利用には慎重な姿勢を示し、親のサポートを受けることを重視

一方、16歳までの利用を禁止する提案には、過度な規制が若者の成長や出会いの機会を制限する可能性が指摘されている

安野貴博氏「17歳から突然“SNSのバトルフィールド”に飛び込ませていいのか」「出会いの可能性を閉ざしてしまう」…豪“子どものSNS使用禁止法案”に懸念

 オーストラリアのアルバニージー首相は10日、インスタグラムやフェイスブックなどのソーシャルメディアを子どもが利用しないように、年齢制限を設ける法案を年内にも提出すると発表した。

 ネット上のいじめなどへの対応を迫られる中、ソーシャルメディア運営企業に社会的責任があるとして、利用者への年齢確認を求める方針だ。

 年齢確認の方法など具体的な内容はまだ検討中だが、最大で16歳までの利用を禁止するという。こうした海外での動きに対して日本の街の人々は…

「(SNSの利用は)あんまり推奨はしない。犯罪に巻き込まれる可能性もあるかもしれない」(60代女性)

「便利だからいいなとは思うが危ないこととかも聞くから、使うときは親に相談している」(中学1年生)

 オーストラリアで検討されている子どものSNS規制についてAIエンジニア/SF作家の安野貴博氏は「例えば16歳まで全くSNSに触れていなかった人が17歳から突然“SNSのバトルフィールド”に飛び込ませられるのはどうなのか。少しずつ慣れていく方がいいのでは」と懸念を示した上で「出会いの可能性を閉ざしてしまう」と指摘した。

 「私は中高生の頃にネットの掲示板などでプログラミングが趣味の友達と出会い、その後一緒にソフトウェア作ることも経験できた。年齢で規制しては、大事な時期に人と出会う可能性が完全に閉ざされてしまう。このデメリットは大きいのではないか」

 幼い時からネットに親しんできたという安野氏。リスクなどについては「匿名で書いていたブログに対する反応によって学んだ」と振り返り、「経験を積まないとわからないことは少なくない」と話した。

(『ABEMAヒルズ』より)