SocialFi「friend. tech」開発チーム、管理権を放棄

AI要約

ソーシャルファイ(SocialFi)アプリケーション「フレンドテック(friend.tech)」の開発チームが、管理権を放棄

管理権をNullアドレスに移行し、今後の料金や機能変更を防ぐ

「フレンドテック」は手数料収益が高いDappsの一つだったが、独自トークン価格は下落

SocialFi「friend. tech」開発チーム、管理権を放棄

ソーシャルファイ(SocialFi)アプリケーション「フレンドテック(friend.tech)」の開発チームが、同アプリの管理権を事実上放棄したようだ。

「フレンドテック」の開発チームは9月8日、公式Xから同アプリの管理者および所有者を、Nullアドレスである「0x000000000000000000000000000000000000000」へ移行したことを発表。現在のシステムを変更不可能な状態にした。同チームは「将来的に料金や機能が変更されないように」今回の対応を行ったことを伝えている。

同アプリは引き続き機能すると思われるが、今回の対応でスマートコントラクトおよび「フレンドテック」のサイトからの手数料は開発チームのマルチシグには支払われないという。

「フレンドテック」は、昨年8月に大手暗号資産(仮想通貨)取引所コインベース(Coinbase)開発のイーサリアム(Ethereum)L2ブロックチェーン「ベース(Base)」でリリースされたアプリ。同アプリではユーザーが自身のソーシャルネットワークをトークン化し、それを販売できる。フォロワーは、販売されたトークンを購入することで発行者とメッセージの交換が行える。また発行者は、取引時に発生した手数料の一部の受け取りが可能である。

過去には24時間で発生した手数料および、そこから得られる収益が、全Dapps(分散型アプリケーション)の中で1位を記録したこともある。

またその際「フレンドテック」によって発生した手数料は約2.4億円(約168万ドル)で、そのうちガス料金などを引いた収益は約1.2億円(約84万ドル)となった。これはメイカーダオ(MakerDAO:現Sky)やリド(Lido)といった人気のある既存のDappsを超える額となっていた。

その後今年6月には、独自ブロックチェーン「フレンドチェーン(Friendchain)」の構築計画も発表されていた。

一部報道によると、「フレンドテック」ではローンチ以降9,000万ドルの手数料を生み出し、およそその半額となる4,400万ドルの収益を開発者は得たとみられている。

また「フレンドテック」の独自トークンFRIENDの価格は、5月のローンチ以来93.64%下落している(9.1010:10コインマーケットキャップ調べ)。