マスク氏、討論会はハリス氏評価も 「実行力はトランプ氏」擁護

AI要約

イーロン・マスク氏は、10日夜の米大統領選の候補者テレビ討論会について、民主党のカマラ・ハリス副大統領を高く評価し、トランプ氏を支持する姿勢を示した。

マスク氏は、討論会の司会者への不満やトランプ氏の守勢についてコメントし、今後の選挙での選択肢について有権者に訴えた。

トランプ氏が当選した場合、マスク氏は連邦政府のポストに起用される可能性も示唆されている。

マスク氏、討論会はハリス氏評価も 「実行力はトランプ氏」擁護

 米実業家のイーロン・マスク氏は11日、X(ツイッター)への投稿で、10日夜の米大統領選の候補者テレビ討論会を巡り、民主党のカマラ・ハリス副大統領が「多くの人の期待を上回った」と論評した。マスク氏は共和党のドナルド・トランプ前大統領の支持者として知られる。

 マスク氏は、討論会自体に対しては「司会者が(トランプ氏に)公平ではなかった」と批判した。今回、守勢が目立ったトランプ氏については「聞こえの良いことを言うのではなく、物事を実行するという点において、(ハリス氏より)ずっと良い仕事をすると強く信じる」と擁護した。

 マスク氏はさらに、「カマラが素晴らしいことをできるというなら、なぜこれまで(副大統領として)してこなかったのか。バイデン(大統領)はほとんど仕事に姿を見せておらず、彼女は既にトップの立場にいるようなものだ」と主張。有権者へ向けて、「いまの流れをあと4年間続けたいか否かという選択になる」と訴えた。

 マスク氏は、7月に起きたトランプ氏の銃撃事件後に支持を表明した。自身がオーナーのXでは盛んにハリス氏への批判を投稿している。

 トランプ氏は自身が当選した場合、連邦政府の「無駄削減」を推進するポストにマスク氏を起用する案を表明している。【ワシントン秋山信一】