米紙が報じる「日本のセブンイレブンは、米国の店舗とまるで違う」

AI要約

日本のコンビニチェーンであるセブンイレブンがカナダの競合からの買収提案を受けたが、協議に応じず。セブンイレブンは日本らしい魅力を持ち、多くの人にとって生活の一部となっている。

セブンイレブンは日本最大のコンビニエンスストアであり、品質や日本流のスタイルが評価されている。その一方で、提案された買収が実現した場合、新商品の導入や成長が期待される一方で、一部のファンは品質やスタイルが損なわれる可能性に懸念を示している。

日本のセブンイレブンは、ビジネスパーソンからティーンエイジャーまで幅広い層に利用され、食事や日用品の購入など様々なニーズに応える存在として重要な役割を果たしている。

米紙が報じる「日本のセブンイレブンは、米国の店舗とまるで違う」

日本のセブン&アイ・ホールディングスはカナダの競合から買収提案を受けたが、評価額などを理由に協議に応じなかったことが報じられている。だが、もし取引が成立したとしたら、日本でお馴染みのコンビニチェーン「セブンイレブン」は変わってしまうのだろうか?

米紙「ワシントン・ポスト」が、独特の発展を遂げた「日本らしい」セブンイレブンの魅力を報じている。

賑やかな銀座のセブンイレブンで、スガワラ・シュンカ(29)はビジネスウェアに身を包んだ人々の座っている列につき、おにぎりと小豆菓子といういつものランチをとっていた。

レジの電子音が鳴り、周りの客がもぐもぐと食べ、店員が次の客を呼ぶべく声を張り上げる。そんななか、郵便局員のスガワラは、日本のコンビニが使う米の質の高さを称賛した。彼女は週に数回はセブンイレブンでランチを買っているという。

そのため、カナダの小売大手「アリマンタシォン・クシュタール」(米国でコンビニエンスストアやガソリンスタンドとして展開する「サークルK」を所有している)が8月、セブンイレブンの買収提案を発表したとき、スガワラは他のファンと同じくいくつかの懸念を抱いた。

所有者が新たになることによって新商品がもたらされ、セブンイレブンが成長することに彼女は期待している。だが同時に、心配してもいた。多くの人にとって「生活の一部」となっているセブンイレブンの「品質」と「日本流のスタイル」が、損なわれるかもしれないと。

セブンイレブンは、日本最大のコンビニエンスストアのチェーン──現地では「コンビニ」と呼ばれている──である。2万1000以上あるこれらの店舗は、家庭のキッチンが狭い都市部でも、小規模店舗がコンビニによって追いやられた田舎でも、非常に頼りにされている。

砂糖たっぷりのスラーピー(米国で販売されているフローズンドリンク)や脂っこい食べ物、また、ある専門家に言わせれば「日没後には行きたくない場所」として知られる米国での評判とは大違いだ。

日本のセブンイレブンは、ランチタイムにはビジネスパーソンができたての弁当を求めて集まり、夜遅くにやってきたティーンエイジャーがラーメンをすすり、早起きの年配者がお茶を飲み、人々が請求書の支払いをしたり日用品を買ったりする場所なのだ。