シリア、イスラエルがミサイル攻撃と主張 18人死亡

AI要約

イスラエル軍によるシリア・ハマ県へのミサイル攻撃で16人死亡、36人負傷

攻撃は中西部の軍事施設を標的に、化学兵器製造の研究施設も被害を受ける

シリア政府やイラン政府関係者は攻撃を非難、イラン外相は犯罪的行為と断言

シリア、イスラエルがミサイル攻撃と主張 18人死亡

シリアの国営通信SANAによると、イスラエル軍が8日深夜にレバノンの北西方向からシリア中西部のハマ県をミサイル攻撃し、16人が死亡、36人が負傷した。

SANAによると、イスラエルは8日午後11時20分(日本時間9日午前5時20分)ごろに攻撃を開始し「中部の複数の軍事施設」を標的にした。一部のミサイルは防衛システムが撃墜したという。

負傷者36人のうち6人が重傷。攻撃で2件の火災が発生し、消防隊が消火に当たっていると報じた。

地元の情報筋によると、ハマ県ミシャフ近郊にある化学兵器製造のための主要な軍事研究センターが数回攻撃された。このセンターには、兵器製造に携わるイラン人軍事専門家チームがいるとみられている。

しかし、シリア政府やイラン政府に近い地元の軍幹部は、それを否定し、標的はシリアの有力研究施設だと述べた。

シリア外務省は、攻撃を露骨な侵略行為と非難した。

イラン外相報道官は会見で、シリアへの「犯罪的攻撃」を強く非難。攻撃に関する質問に「シオニスト政権(イスラエル)と関係のあるメディアが報じた、イランの施設、あるいはイランの保護下にある施設への攻撃については確認していない」と述べた。