中国家電ブースに…韓国企業も物差しを手に並んだ(2)

AI要約

中国の新興企業が次々と革新的な製品を発表し、技術力を示している。

韓国企業も競争を意識し、新製品やパートナーシップを発表している。

サムスンやLGといった大手企業も新しい技術に対応し、競争力を維持するために努力している。

中国電子メーカーの長虹もこの日独自の大規模言語モデル(LLM)の「雲帆」を搭載した初のAIテレビを公開した。日常語で疎通でき「ガールフレンドがなぜ私に疑問符を送るのかわからないよ」と質問すればこのAIテレビは「ガールフレンドは怒っているようだから説明して謝ってください」と答えた。日常語で疎通でき人間関係を理解しなければできない回答をするのだ。

中国スタートアップの技術力も目を引いた。創立3年目である深圳玖智科技は今月発売を控えたスマートリングの「リングコン」第2世代を発表した。同社副社長は「睡眠時無呼吸症を測定するスマートリングはわれわれが世界初。ギャラクシーリングは一度の充電で7日間持続するがリングコンは12日間使える、充電ケースはフル充電で150日持続可能なためわれわれの製品の技術水準が先を行く」と話した。価格は299ドル(約4万2508円)でギャラクシーリングの49万9400ウォン(約5万3308円)より安かった。

韓国企業の製品と機能やデザインが似ていたり全く同じ製品も少なくなかった。ハイセンスはサムスン電子の「ボーリー」とLGエレクトロニクスの「Q9」と似た製品であるロボットアシスタント「ハーリー」を出した。歌に合わせて腕を振って笑いながら踊る姿に訪問客は感嘆の声を出した。この製品はオープンAIの「チャットGPT4o」を搭載したが、LGエレクトロニクスのAIホームハブ機能はなかった。

ハイセンスのブースの片隅にはLGエレクトロニクスが発売から5年が過ぎ今年生産を中止した巻き取り式テレビのような製品が展示された。中国ハイセンスと1~2位を争う家電企業TCLのブースにはサムスン電子のザ・フレームを連想させるNXTフレームテレビが展示された。LGエレクトロニクスの額縁型エアコン、LGフィセンアートクール2in1モデルをまねた家電とアート作品を結合した製品、透明ディスプレーテレビも目に付いた。

◇サムスン・アップルとはばかることなく比較も

TCLはこの日、プレスカンファレンスを開いて新型スマートフォン「50NXTペーパー」の発売とともに米マイクロソフトとの戦略的パートナーシップを発表した。TCLはLLMと自動音声認識などマイクロソフトのアジュールAI機能を活用して自社製品の性能を改善すると明らかにした。またTCLはミニLEDテレビなど多様なテレビ製品のラインナップも公開した。

中国の追撃の速度が速まっているが、業界ではまだ韓国が一歩リードしているとみている。しかし中国の多くの企業が多様な技術と新製品を浴びせる状況そのものが韓国企業には非常に脅威と評価される。

サムスン電子の韓宗熙(ハン・ジョンヒ)副会長はこの日の懇談会で、「サムスンは技術力があるため技術開発をさらに加速化しなければならないと考える。技術が成熟すれば追いつかれるが、新しい技術に変わるならば格差を維持できる」と話した。LGエレクトロニクスの柳在哲(リュ・ジェチョル)H&A事業本部長(社長)は5日の記者懇談会で「競合会社の動向は当然参考にすべきで、(中国企業がやることのうち)顧客が望む方向と合えば一緒に進まなければならないが、それよりは顧客が望むものが何かにさらに集中して事業を広げていくだろう」と話した。