イタリアで家族を殺害した17歳の少年…犯行前にビートルズの曲を聞いていた

AI要約

イタリアで17歳の少年が一家3人を残忍に殺害した事件が発生。

少年は家族を殺害し、警察に通報した後、犯行を自白。

事件後、家族構成員や友人が少年に異常兆候を見つけられなかった。

イタリアで家族を殺害した17歳の少年…犯行前にビートルズの曲を聞いていた

イタリアで17歳の少年が一家3人を凶器で残忍に殺害した事件が発生した。

5日(現地時間)、アンサ(ANSA)通信によると、1日未明、ミラノ近くのパデルノ・ドゥニャーノで少年の父親の51回目の誕生日パーティーが終わった後、事件が起きた。

リカルドCという名前で知られたこの17歳の少年は、皆が眠るまで待って弟に続いて両親を殺害した後、警察に通報した。

リカルド君は警察の取り調べで父親が母親と弟を殺害する場面を目撃し、父親を攻撃したと供述した。

しかし、父親を制圧して殺害したという少年の供述とは異なり、父親の体からは小競り合いの跡が全く発見されなかった。続いた追及に少年は犯行を自白した。

また、数日間犯行を計画したとし「家族を殺せば抑圧から抜け出し自由に暮らせると思った」と話した。

また、ビートルズの曲『The Long and Winding Road』にハマっていたとも供述した。

リカルド君は犯行を準備しながら曲の歌詞である「Many times I've been alone、and many times I've cried(私が一人だった多くの時間、そして私が泣いた多くの時間)」を繰り返し聞いたと主張した。

また、ウクライナ戦争に参戦してロシアに対抗して戦うことも考えてみたと話した。

当時、父親の誕生日パーティーに参加した祖父母、叔父、いとこなどは少年からこれといった異常兆候を発見できなかったと話した。

ある同級生は日刊紙コリエーレ・デラ・セラに「非常に平凡な家庭の親切でやさしい友達だった」とし「リカルド君は友達に付き合うのが好きな温かい子供だった」と話した。

捜査当局は前日にもリカルド君に対する尋問を続けたが、これといった殺害動機を明らかにすることができなかった。

家族構成員間の絆を何より重視するイタリア社会は、深い衝撃に包まれた。各種のメディアや新聞は、家族の危機を指摘し、さまざまな診断を出している。

社会学者であるマッシモ・クレペット氏は日刊紙イル・メッサジェッロに「家族間の絆が粉々に壊れた」として「イタリア両親の半分は土曜日の夜に子供がどこにいるのか分からない」と指摘した。

治安判事は、「どこかにいるかもしれないリカルド君のような青少年を助けるためには、まずシステムを変えなければならない」と話した。

また「すべての論議が親と子供との関係だけに焦点を当てている」として「精神健康問題に直面した青少年を助けるためには、彼らが両親の許諾なしに学校の心理学者に会って相談できるようにしなければならない」と話した。