無理に学校に行かなくても…“不登校生動画甲子園”で入賞 16歳少女が込めた思い「自分が落ち着ける場所を」

AI要約

高校1年生の少女が不登校を経験した過去や現在の子供たちへのメッセージをTikTok動画で発信する「不登校生動画甲子園」に愛知県からエントリーした少女が佳作に選ばれる。

不登校を経験した少女は、自然を活用した表現を用いて学校に行くことへの葛藤や新たな発見を伝えた動画を制作。

精神的な不安や恐怖を抱えていたが、周囲の理解や自身の表現活動を通じて前向きな姿勢を示し、入賞を果たした。

無理に学校に行かなくても…“不登校生動画甲子園”で入賞 16歳少女が込めた思い「自分が落ち着ける場所を」

「学校に行きたくない君へ」をテーマに、いま不登校の子供や、過去に不登校だった子供たちがエールを送る動画をTikTokに投稿する「不登校生動画甲子園」。このイベントに愛知県からエントリーした高校1年生の少女が、佳作に選ばれました。少女が動画に込めた思いとは…。

 学校に行っていない人に届けるメッセージ。この動画を制作したのは、不登校を経験した子供たちです。

 これは、TikTokを舞台に開かれた「不登校生動画甲子園」。

「学校に行きたくない君へ」をテーマに、13歳から19歳までのいま不登校の子供や、かつて不登校だった子供たちがエールを送る動画をTikTokに投稿。8月25日、都内で授賞式が開かれました。

 この不登校生動画甲子園に、愛知県からエントリーした少女がいます。

猫月さん(仮名):

「自然とかそういうのを使って表現したい」

 春日井市に住む、高校1年の猫月あゆさん(16・仮名)。この緑道は、中学生のころ通学時に歩いた場所です。

 高校生になったばかりの2024年4月以降、人間関係の悩みや学校の成績が思い通りにいかず不安が募ってた猫月さん。心が不安定になり、手足のしびれなどを発症、6月ごろから高校に行けなくなりました。

猫月さん(仮名):

「『来ないの』とか友達に言われると苦痛というか、行きたいという思いもあるけど、やっぱり不安とか恐怖とかがフラッシュバックしてしまったりだとか」

 病院の精神科に通い治療を受けながらも、中学1年から始めた動画づくりを続けています。スマホをさっと動かして撮影することで、空間を飛び越えるような技法を作品に取り入れました。

猫月さん(仮名):

「自分が落ち着いていられる場所を探し出せればいいし、周りがなんと言おうと、いったん行動に移してごらんというのが一番の思いというか、伝えたかったことですかね」

 無理をして学校に行かなくても、新たな発見ができる。学校に行きたい気持ちがあるものの、体が前に進まない猫月さんが動画に込めた思いです。

 猫月さんの作品は佳作に選ばれ、見事入賞を果たしました。

猫月さん(仮名):

「私のことを見てくださる人たちに、自分が元気をもらったように、その人たちにも元気をあげたいというのが目標なので、その人が笑顔になってもらえる、明日に光が差せる、そういったことができたらいいなって」