社会復帰に向け 日本の美容室がタイの元受刑者に支援

AI要約

タイの女性受刑者の増加に伴い、出所後の復職が困難であり、その問題に対処する取り組みが始まった。

日本の美容室が元受刑者らに技術を教え、社会復帰を支援している。

訓練を受けた元受刑者は現地の支援機関が運営する美容室で働くことになる。

社会復帰に向け 日本の美容室がタイの元受刑者に支援

 タイでは女性の受刑者が増えていますが、出所後の復職が難しく、更生への壁になっています。

 日本の美容室が元受刑者らに技術を教えて社会復帰へ繋げる取り組みが始まりました。タイの女性受刑者の数は世界4位の多さですが、出所後の復職は難しく、生活苦から違法薬物に手を出すなどの再犯防止が課題になっています。

 こうした中、東日本大震災の被災地などで女性美容師が復職しやすい美容室を展開する「ラポールヘア・グループ」は、タイ側からの依頼を受け、現地の支援機関とともに元受刑者を美容師に育てる職業訓練をすることになりました。

「(出所後は)どうしたらいいか分からず、苦労していました。将来は私もここで次の世代に技術を伝えたい」(元受刑者)

「『元受刑者だから私なんて』ではなく、美容師として自信を持って働いてくださるというのは、すごく願っている」(ラポールヘア・グループの渡邉さやかCIO)

 訓練後、元受刑者らは支援機関が運営する美容室などで働くことになります。美容師になるための国家資格がないタイでは、日本の技術を学んだ彼女らのような美容師の需要があるということです。(ANNニュース)