韓国の第22代国会ようやく開院式 民主化後初めて大統領不参加

AI要約

4月の総選挙で選出された第22代国会が任期開始から約3か月が経過し、開院式が行われた。開院式は1987年以降で最も遅いものとなった。

現職大統領が開院式に出席せず、国会議長が遅れた開院式について国民に謝罪。国会の声を重視する必要性を強調した。

尹大統領に向けて再議要求権行使に関する発言が行われた。尹大統領が強行採決法案に関して再議要求権を行使した経緯が示唆された。

韓国の第22代国会ようやく開院式 民主化後初めて大統領不参加

【ソウル聯合ニュース】韓国で4月の総選挙で選出された国会議員による第22代国会が任期開始から約3か月が過ぎた2日、開院式を開いた。1987年の民主化宣言と改憲に基づき88年に第6共和国体制に入ってから最も遅い開院式となった。

 開院式に尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は出席しなかった。現職大統領が国会の開院式に出席しなかったのは第6共和国発足後初めて。

 禹元植(ウ・ウォンシク)国会議長は開院式で、「開院式が遅くなり、国民の皆さんに申し訳なく思う」として、「議長として重い責任を感じる」と陳謝した。そのうえで、「国会を尊重せずに国政運営の成果を出すことはできない」とし、「国会の声に耳を傾けることが政府が成功する道」と述べた。開院式を欠席し、野党の強行採決で可決した法案に再議要求権(拒否権)を行使した尹大統領に向けた発言とみられる。