「スパイ」? シロイルカ死ぬ ロシアが軍用に訓練か ノルウェー

AI要約

発見されたロシアのスパイ疑惑を持つシロイルカがノルウェー近海で死亡

NGOが死亡を確認し、死因は不明

シロイルカは過去にハーネスにロシアの都市名が入っているのが見つかった

 【ストックホルムAFP時事】カメラを装着するためのハーネスを付けた状態で2019年に発見され、ロシアの「スパイ」疑惑が指摘されていたシロイルカが、ノルウェー近海で死んでいるのが見つかった。

 観察を続けていたNGOが1日までに明らかにした。

 NGOによると、シロイルカは8月31日、ノルウェー南西沖で発見された。NGO職員は「約24時間前には生きていた」と強調した。目に見える傷はなく、死因は不明だという。シロイルカは通常40~60年生きると言われており、死んだシロイルカは推定14~15歳だった。

 19年にノルウェー北部の海で見つかった際、このシロイルカのハーネスにはロシアの都市名「サンクトペテルブルク」の文字が入っており、ノルウェー当局はロシア海軍の訓練から逃げ出した可能性があるとみていた。シロイルカの生息域には、西側諸国とロシアが地政学上重視するバレンツ海が含まれている。