ルワンダに縫製学校を 支援事業Dftのテーラー、4年越しの来日実現
ルワンダのプリント生地「キテンゲ」を使ったドレスなどを制作する活動「Dress for Two」が紹介されました。
日本とルワンダの文化交流を通じて、ルワンダの女性を支援する取り組みが行われています。
ルワンダのテーラーが日本を訪問し、ファッション学科で技術やデザインについて学び、将来は縫製学校を設立する目標を持っています。
アフリカ中部ルワンダのプリント生地「キテンゲ」を「半分こ」して、そろいのドレスなどをあつらえ、現地女性を支援する活動「Dress for Two(Dft、ドレス・フォー・トゥー)」で縫製などを担当するテーラーが8月に来日、日本の女性たちと交流を深めている。
Dftはルワンダ在住の社会起業家、山田美緒さん(42)と友人の岡本望さん(42)=太宰府市=が取り組む。日本の商品や縫製技術を学び商品開発に役立ててもらうため、2020年にクラウドファンディングをしてテーラーのディンディリマーナ・デオさん(32)の招待を企画。新型コロナウイルス禍に阻まれ頓挫していたが、4年を経て実現した。
デオさんは8月21日に来日。香蘭女子短大(福岡市南区)を訪れ、ファッション総合学科の岡田絵梨奈・学科長らから、型紙の技術やデザインなど実践的なアドバイスを受けた。
将来は自ら縫製学校を設立して女性たちの自立を促したいと考えているデオさんは、学科内の設備や学生たちが課題に向き合う様子を見て「自分が作る学校をより具体的にイメージできた」と感心した様子だった。また同市中央区の日本語学校ではドレスのオーダー会なども開催、真剣な表情で日本の女性たちの要望を聞いていた。【谷由美子】