ブラジル最高裁、Xのサービス停止を命令 マスク氏は反発
ブラジル最高裁は30日、Xの同国でのサービス提供を停止するよう命じた。裁判所は、イーロン・マスク氏が偽情報を投稿するアカウントの停止命令に従わないとして圧力を強めていた。
裁判所の発表によると、通信当局がXのサービス停止のための措置を取るほか、米アップルと米グーグルに対し、Xのアプリを削除するよう命じられた。
マスク氏は表現の自由を擁護し、Xも違法な命令には従わない姿勢を示している。
ブラジル最高裁は30日、X(旧ツイッター)の同国でのサービス提供を停止するよう命じた。裁判所側は、同社を所有する起業家のイーロン・マスク氏が偽情報を投稿するアカウントの停止命令に従わないとして、圧力を強めていた。
裁判所の発表によると、同国の通信当局がXのサービス停止のために必要な措置を取るほか、米アップルと米グーグルに対し、両者のアプリストアからXのアプリを削除するなどの措置を命じた。最高裁のモラエス判事は「残念なことに、捜査において不正行為が繰り返し行われた」とコメントした。
マスク氏は30日、Xへの投稿で「表現の自由は民主主義の基盤だ。選挙で選ばれていないブラジルの偽の判事が政治目的でそれを破壊している」と批判。Xも29日の声明で「我々は違法な命令には従わない」としたうえで、モラエス氏からの要求内容や資料を公開するとして、徹底抗戦の構えを示していた。