ブラジル最高裁、Xに停止命令 偽情報拡散防止でマスク氏と対立

AI要約

ブラジル最高裁のデモラエス判事がX(旧ツイッター)のサービス停止を命令

司法当局とXの対立が深刻化、偽情報の拡散防止策が焦点

米実業家イーロン・マスク氏と最高裁の関係悪化が背景にある

 【サンパウロ共同】ブラジル最高裁のデモラエス判事は30日、国内のX(旧ツイッター)のサービス停止を命令した。地元メディアが報じた。偽情報の拡散防止策などを巡って司法当局とXの間で対立が深刻化していた。今後、ブラジルでXの投稿や閲覧ができなくなる恐れがある。

 命令の背景には、Xを率いる米実業家イーロン・マスク氏と最高裁との関係悪化がある。ブラジルの司法当局は極右勢力などによる偽情報の拡散防止を念頭に、Xに特定のアカウントを制限するよう要求した。これに対してマスク氏は「検閲」と反発して応じなかったほか、デモラエス氏を「独裁者」などと呼び、激しく糾弾していた。