ガザ住民、ポリオに危機感 国連の清田保健局長、停戦圧力を

AI要約

国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の清田明宏保健局長は、ガザでポリオ予防接種キャンペーンが始まる前に、住民の危機感と多くの子どもへの接種実現への期待を示した。

感染拡大への危機感を強調し、劣悪な衛生環境による課題を取り上げ、恒久停戦に向けた圧力として活用したいと述べた。

予防接種はUNRWAやパレスチナ保健省、WHO、ユニセフの協力で12日間行われる予定で、重要性が高い取り組みである。

 【エルサレム共同】国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の清田明宏保健局長は30日、パレスチナ自治区ガザで9月1日に始まるポリオ(小児まひ)の予防接種を前に、感染拡大に対する「住民の危機感は強い」と述べ、多くの子どもの接種実現に期待を示した。ガザの劣悪な衛生環境に注目を集めることで、恒久停戦への圧力につなげたいと強調した。

 ガザ訪問中の清田氏は拠点の中部ザワイダからオンラインで日本メディアの取材に応じた。予防接種はUNRWAとパレスチナ保健省が、世界保健機関(WHO)や国連児童基金(ユニセフ)と協力し、9月1日から予備日も含め12日間行う。