サッチャー氏肖像画を撤去 スターマー首相「落ち着かない」 英メディア

AI要約

英首相スターマーが官邸からサッチャー元首相の肖像画を撤去したことが報じられ、保守党から批判が上がっている。

肖像画はサッチャーが使っていた書斎に掛けられており、スターマーはサッチャーを見下ろされるのを避けたいと述べた。

肖像画は別の場所に移されたとみられ、この決定には賛否両論がある。

 【ロンドン時事】英メディアは30日、スターマー首相が官邸に飾られていた故サッチャー元首相の肖像画を撤去したと報じた。

 サッチャー氏が党首を務めた野党・保守党からは「心が狭い」「世界的名声の指導者の視線におびえた」などの批判が上がっている。

 スターマー氏の伝記作家トム・ボールドウィン氏が明らかにした。2009年に完成した肖像画は、元首相が書斎として使っていた通称「サッチャー・ルーム」に掛かっていた。

 ボールドウィン氏がこの部屋でスターマー氏と話した際、「あのようにサッチャー氏に見下ろされると、少し落ち着かないだろう」と尋ねると、スターマー氏は同意。「取り除くのか」と聞くと、うなずいたという。肖像画は官邸の別の場所に移されたとみられる。