ロシア「米国がカラー革命計画」 ジョージア総選挙支援で情報工作か

AI要約

ロシア情報機関が、米国がジョージアでの総選挙でカラー革命を仕掛けようとしていると主張。

SVRは、米国の計画をトビリシ・マイダンと呼んでおり、与党支持をするための情報工作の可能性もあると指摘。

記事では、ジョージアにおける政治情勢やロシアとの関係に焦点が当てられている。

ロシア「米国がカラー革命計画」 ジョージア総選挙支援で情報工作か

 米国が「カラー革命」を仕掛けようとしている――。ロシアの情報機関、対外情報庁(SVR)は26日、10月に実施されるジョージアの総選挙でロシア寄りの姿勢を強める与党の勝利を防ぐために米国がそんな計画を準備していると主張した。ロシア国営タス通信が伝えた。

 カラー革命は2000年代に旧ソ連諸国で起きた民主化運動。14年に親ロシアの政権を退陣させたウクライナの政変につながり、ロシアにとっては「米欧の陰謀」の象徴だ。

 今回、SVRはジョージアでの米国の計画を、ウクライナの「マイダン革命」になぞらえて「トビリシ・マイダン」と呼んでいる。総選挙での不正を訴えて政権交代の運動をあおり、警察などが暴力行為をするよう仕向けようとしていると強調。SVRは、それに対抗する外交的、経済的な手段を準備中だとしている。

 今回のロシア側の主張は、与党を支援するための「情報工作」の可能性がある。旧ソ連構成国のジョージアは欧州連合(EU)の加盟候補国だが、与党は今年6月、「ロシア法」「外国の代理人法」とも呼ばれるNGO規制法を成立させ、親欧米派批判を強めている。