イスラエル、西岸での攻撃を激化 「過去20年で最大規模」

AI要約

イスラエル軍が西岸での攻撃を激化させ、過去20年間で最大規模の軍事作戦を実施。死者も多数出ている。

トルカレムでの軍事作戦で5人が死亡し、武装組織の指導者も含まれていた。西岸では暴力行為による死者が600人近くに。

イスラエル外相はイランの介入を懸念し、テロ組織の解体や住民の避難を主張。

イスラエル、西岸での攻撃を激化 「過去20年で最大規模」

 イスラエル軍が、パレスチナ自治区ヨルダン川西岸での攻撃を激化させている。29日、西岸北部トルカレムで軍事作戦を実施し、5人が死亡。前日にはトルカレムやジェニンなど西岸北部4カ所で11人が死亡した。英BBCなどは「過去20年間で最大規模とみられる作戦」と報じた。

 イスラエル軍は29日朝、トルカレムのモスクで、武装組織の戦闘員5人を殺害したと発表。1人は組織の指導者で、6月に西岸であったイスラエル人殺害事件に関わっていたとした。昨年10月にパレスチナ自治区ガザでイスラム組織ハマスとイスラエルの戦闘が始まってから、西岸でもイスラエル軍や入植者の暴力行為による死者が600人近くに上っている。

 イスラエルのカッツ外相は28日、自身のX(旧ツイッター)に、イランが西岸の難民キャンプに拠点の確立を目指しているとして、「テロ組織を解体する必要がある」と主張した。また、より激しい戦闘が起こる可能性があるとして「難民キャンプ内の住民の一時的な避難」の必要性にも言及している。