約10万人が家を失うなど被災 ナイジェリア北部豪雨で洪水

AI要約

ナイジェリア北部で発生した洪水により、少なくとも6人が死亡し、10万人以上が家を失う被害が出ている。

アダマワ州では今回の洪水が頻発し、雨季のピークに達していない状況で広範囲に被害をもたらしている。

気候変動などの要因で洪水の発生時期が予想より早まり、住民は不意を突かれた状況にある。

約10万人が家を失うなど被災 ナイジェリア北部豪雨で洪水

ヨラ、ナイジェリア、8月29日 (AP) ― 西アフリカのナイジェリア北部で8月26日、洪水が発生、少なくとも6人が死亡、11カ村で10万人余りが家を失うなど被災した。

 洪水が頻発するアダマワ州の関係者は、豪雨による今回の洪水を憂慮しているが、まだ雨季のピークに達していないという。この雨はベヌエ川などの河川の氾濫を引き起こし、地域社会や農地、インフラなど広範囲に洪水をもたらしている。

 気候変動など様々な要因で、洪水発生の時期が予想していた9月から8月に早まったため、住民は不意を突かれたという。

 州当局者は28日、今回の洪水は例年よりひどくはなかった可能性があることを認めたが、ベヌエ川沿いの低地に住む住民には、国家非常事態管理庁の協力で設立した8カ所の避難キャンプに退避するよう呼び掛けている。

 ナイジェリアは2022年、過去10年で最悪の洪水に見舞われ、600人以上が死亡、140万人が被災し、40万ヘクタールの農地が被害を受けた。

(日本語翻訳・編集 アフロ)