メキシコ北部で深刻な干ばつ、ひび割れたダムに魚の死骸 養蜂にも影響
メキシコ北部のチワワ州で干ばつに見舞われ、住民や農家は雨を待望している。
ダムや井戸が干上がり、作物や養蜂業にも影響が及んでいる。
地元の漁師は水位が急激に下がり観光ツアーにも打撃を受けている。
メキシコ北部のチワワ州では干ばつに見舞われ、住民や農家は干上がったダムや井戸に雨が降るのを待ち望んでいる。この地域はもともと乾燥または半乾燥気候だが、近年は異常に降雨量が少ない。作物を育てるのをあきらめた農家もいるほか、花が咲かないため養蜂業にも影響が及んでいる。
干ばつに襲われた、メキシコ北部のチワワ州。
雨が降らないためダムや井戸は干上がり、住民は不安がっている。
チワワは近年、異常なほど降雨量が少ない。人々の期待は裏切られている。
このダムはほぼ干上がっていて、たくさんの魚の死骸が見られる。現地のフローレス市長によると、ダムが干上がった例はこれまでなく、この悲惨な状況はまるで自然からの罰のようだという。
作物を育てることができなくなり、作物を植えるのをあきらめたり、残った水で、長年育てたクルミの木が枯れないよう苦労している人もいる。
野生の花の開花が激減し、養蜂家も打撃を受けている。ミツバチは花粉が見つからないため大量に死に、除草剤や害虫の被害を受けやすくなっている。
ダムで観光客向けのボートツアーを運営する漁師は、数ヵ月で状況が改善することを祈るばかりだ。
ボートツアーを運営するルビさん
「今年はダムがひどく干上がっている。水位は20%で、さらに下がり続けている」
(ナレーションなし)