北朝鮮が新型多連装ロケット砲の試験射撃 「優越性立証」=金正恩氏が視察

AI要約

金正恩国務委員長が240ミリ放射砲の試射を視察し、北朝鮮の軍事技術の更新と優越性を強調。

北朝鮮は新型240ミリ放射砲の開発を進め、2024~26年に部隊への配備を計画している。ロシアへの供給も視野に。

北朝鮮はロシアに口径122ミリの放射砲を供給しており、今後240ミリも供給する可能性がある。

北朝鮮が新型多連装ロケット砲の試験射撃 「優越性立証」=金正恩氏が視察

【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の朝鮮中央通信は28日、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)が27日に国防工業企業所が生産した240ミリ口径の放射砲(多連装ロケット砲)の試験射撃を視察したと報じた。

 同通信は試験射撃を行った放射砲について、「機動性と打撃集中性で技術が更新」されたとし、「新しく導入された誘導体系や破壊威力などで優越性が立証された」と伝えた。

 北朝鮮の240ミリ放射砲は韓国の首都圏を狙える長距離砲だ。北朝鮮は2月、国防科学院が240ミリの誘導放射砲弾を開発したと発表し、5月にはこの「更新型」放射砲に「自動射撃総合指揮体系」を導入したとして、2024~26年に部隊に配備する計画を公開した。

 北朝鮮は新型240ミリ放射砲の性能を誇示するとともに、ロシアに供給する可能性を念頭に金氏が立ち会った試験射撃を公開したとみられる。

 北朝鮮はウクライナを侵攻するロシアに口径122ミリの放射砲を供給したことが確認されており、240ミリも供給する可能性があるとされる。