ロシア西部クルスク原発を視察 IAEA事務局長「核事故のリスク生じている」と強い懸念
AI要約
IAEA事務局長がロシア西部の原発視察で核事故のリスクを指摘
ウクライナ軍による攻撃の影響について懸念を表明
ロシアとウクライナの緊張が原発安全に及ぼす影響が懸念される
IAEA＝国際原子力機関のグロッシ事務局長は、ウクライナ軍が越境攻撃を続けるロシア西部にある原発を視察し、「核事故のリスクが生じている」と述べ強い懸念を示しました。
IAEAのグロッシ事務局長は27日、ロシア西部クルスク州にあるクルスク原発を視察しました。
グロッシ氏は視察後、「原発は、ほぼ正常な状態で稼働している」と述べる一方、誰が攻撃したのかには触れずに、ドローン攻撃の痕跡を目撃したと発言。そのうえで、戦闘地域から数十キロしか離れていないクルスク原発の設備はぜい弱で「極めて深刻だ」と指摘し、「核事故のリスクが生じている」と強い懸念を示しました。
これに先立ち、プーチン大統領は22日、ウクライナ軍によるクルスク原発への攻撃の試みがあったと発言し、ロシア側は施設内でドローンの残骸が見つかったと主張しています。
グロッシ氏は来週、ウクライナを訪問し、ゼレンスキー氏と会談する予定だとしてます。
