「みらい」が北極へ出航 地球温暖化の最前線を調査

AI要約

海洋地球研究船「みらい」が北極航海へ出航する。北極圏で気候変動の調査を行う。

北極の変化が世界各地に影響を与えており、日本にも重要な影響がある。

海氷減少が東アジアの豪雪に影響を与える可能性がある。みらいは1カ月間の航海を行う。

 【みらい船上・時事】海洋地球研究船「みらい」が26日夕、青森県むつ市の母港・関根浜港から北極航海へ出航する。

 他の地域の約4倍の速度で温暖化が進み、「地球温暖化の最前線」とされる北極で、何が起きているのか。北緯66度33分以北の北極圏で海洋調査や気象観測などを実施し、急速な気候変動の原因とその影響を調べる。

 北極の変化はそこに住む先住民や動植物だけにとどまらず、日本を含む世界各地にも影響を与えている。22回目となる今回のみらいの北極航海で、首席研究者を務める海洋研究開発機構(JAMSTEC)の伊東素代・副主任研究員は「北極の海氷減少が東アジアの豪雪などに影響しているという研究もあり、北極の状況を詳しく調べることは日本にとって非常に重要だ」と語る。

 みらいは、約1カ月間に及ぶ航海で太平洋からベーリング海峡を抜け、北極海で観測を行う。9月30日に米アラスカ州ウナラスカのダッチハーバー港で航海を終える。