「魔女」と呼ばれるドローン兵器により毎日仲間が死亡…!「核使用やむなし」の声も…!ロシア軍唯一の日本人義勇兵が告白「最激戦地にいる兵士たち」が抱いている「戦争への本当の思い」

AI要約

ウクライナ軍の電撃的な越境攻撃により、戦禍はますます拡大した。戦地の過酷な状況、最新ドローンの脅威、兵士たちの日々の苦闘が描かれている。

ロシア軍唯一の日本人義勇兵・金子氏が所属する国家親衛隊「アフマット」は、ウクライナ東部の最重要地帯で激戦を繰り広げている。独自の戦い方や仲間たちとの絆が語られている。

アフマットの隊員は過酷な状況下で戦う中、ヘルメットをかぶらず、装備を背負いトラックからの補給を待つ。白兵戦ではなく、飛び道具を使った戦闘が続いている。

「魔女」と呼ばれるドローン兵器により毎日仲間が死亡…!「核使用やむなし」の声も…!ロシア軍唯一の日本人義勇兵が告白「最激戦地にいる兵士たち」が抱いている「戦争への本当の思い」

ウクライナ軍の電撃的な越境攻撃により、戦禍はますます拡大した。終わりの見えない戦争に、現場の兵士たちは何を思うのか。激戦地で戦う日本人義勇兵が、ロシア側から見た「現実」を明かす。

前編記事『隣の仲間は眼球が飛び出し、自身も手りゅう弾で腎臓を負傷…!ロシア軍唯一の日本人義勇兵が明かす「最激戦地・アウディーイウカ」で体験した「地獄の突撃作戦」』より続く。

今年2月にロシア軍はアウディーイウカを制圧。金子氏は現地の病院に入院後、年始には日本に帰国していたが、2月末、再びロシアに戻った。現在は、民間軍事会社「ワグネル」の兵士が多数在籍する国家親衛隊「アフマット」に所属している。

「ロシアに戻ったときは、国防省の幹部から『アウディーイウカの英雄だ』と歓迎されました。具体的な場所を明かせませんが、いまはウクライナ東部の最重要地帯にいます。

四六時中、ウクライナ軍の迫撃砲やドローン攻撃があり、毎日のように仲間が死んでいる。前線から戻った兵士が休息場所としていた廃屋も迫撃砲で破壊され、みんなで可愛がっていた野良猫も死にました」

熱探知と暗視カメラを搭載したウクライナ軍の軍事ドローンは、スラブ民話の魔女になぞらえて「バーバ・ヤーガ」と呼ばれ、真夜中に飛来してくる。これを打ち落とすのも、狙撃兵である金子氏の任務だ。

「毎日、9時間ぶっ続けで真っ暗闇のなか暗視スコープで『バーバ・ヤーガ』を探しています。さらに、『カミカゼ』と呼ばれる自爆型ドローンも大量に飛んでいる。厄介なのは、撃ち落とすにしても、爆発範囲外でなければいけないこと。範囲内だと、自分も爆発に巻き込まれる。

ウクライナ軍はこういった最新ドローンを1万機隠し持っているという情報もある。仲間たちも、『ウクライナのほうがはるかにカネがあるな』と言っています。

アウディーイウカの戦闘は過酷でしたが、基地に戻れば買い物に行ったり、女性と遊んだり、自由な時間があった。

しかし、いま私がいるここは、戦場そのものが過酷です。ドローンの射程圏内に入ってしまうため、補給のトラックが来るのは8ー9km先。我々兵士がそこまで歩いて取りに行き、装備や食料、塹壕用の土嚢など、80kg近くを背負って戻ってくる。トイレも穴を掘ってあるだけのものだし、体を洗う水すらありません」

これほどの過酷な戦地でも、アフマットの隊員は誰もヘルメットをかぶらない。狙撃されればヘルメットはまったく意味をなさず、また、ヘルメットをかぶらないことが敵に恐怖心を抱かせ味方の士気を高めることになるからだという。

金子氏がいる戦地は最重要地点だけに、両軍の精鋭が配置されており、戦況は膠着している。

「ここは、攻めて相手の陣地を取るよりも、絶対に取られてしまってはいけない場所。互いにそれがわかっているため、白兵戦にはならず、飛び道具を使っての戦いが続いています」