隣の仲間は眼球が飛び出し、自身も手りゅう弾で腎臓を負傷…!ロシア軍唯一の日本人義勇兵が明かす「最激戦地・アウディーイウカ」で体験した「地獄の突撃作戦」

AI要約

ウクライナ軍の電撃的な越境攻撃により、戦禍はますます拡大した。現場の兵士たちの過酷な状況、日々の生活、そして戦争の長期化に対する不安が描かれている。

ロシア側から見たウクライナ軍の越境攻撃の影響とプーチン大統領の激怒、そして西側諸国との対立が表現されている。

ロシア軍唯一の日本人義勇兵の日常生活、戦地での過酷な状況と心境が描かれている。

隣の仲間は眼球が飛び出し、自身も手りゅう弾で腎臓を負傷…!ロシア軍唯一の日本人義勇兵が明かす「最激戦地・アウディーイウカ」で体験した「地獄の突撃作戦」

ウクライナ軍の電撃的な越境攻撃により、戦禍はますます拡大した。終わりの見えない戦争に、現場の兵士たちは何を思うのか。激戦地で戦う日本人義勇兵が、ロシア側から見た「現実」を明かす。

「現在、私はウクライナ東部の激戦地で戦闘に参加しています。現地の日照時間は長く、朝3時頃から夜9時頃まで明るい。日中の気温は38度にもなるため、蝿や蚊が大量発生して補給のパンにウジがわき、その部分をナイフで切り取って食べています。

戦火により周囲の民家は廃墟と化し、草木もほとんど生えない。そんな茶色い世界に我々ロシア軍とウクライナ軍は塹壕を築き、300mほどを隔てて向かい合っている。いつ攻撃が来るかわからないので熟睡はできず、1時間ごとに無線で安否と状況の報告をすることも義務付けられている。戦地から出て休息できるのは月に一度で、それも1日だけ。そのときに、近くの池で1ヵ月の汗を流しています」

ウクライナ軍がロシア西部クルスク州への「越境攻撃」を開始してから、2週間以上が経った。

ロシア側が8月12日に行った発表によると、国境地帯の28集落が制圧され、住民12人が死亡、121人が負傷。自国内に大規模に攻め込まれるのは初めてのことだけに、プーチン大統領は「ウクライナは絶滅への道を進み始めた」と激怒し、撃退を指示している。

「越境攻撃」が可能になった背景には、今年4月に決まったアメリカによる608億ドル(約9兆円)の軍事支援があると見られる。当初はロシア批判一色だった日本国内でも、アメリカを中心とした西側諸国が、戦争を長期化させているのではないかという指摘が出始めている。

戦争開始から約2年半。いまだ終結への道筋はまったく見えないなか、「ロシアの兵士」は激戦地でどんな生活をし、何を感じているのか―。

本誌の取材に対し、冒頭のように戦地の状況を明かしてくれたのは、ロシア軍唯一の日本人義勇兵である金子大作氏(48歳)だ。