原油先物ほぼ横ばい、週間は需要懸念などで下落へ

AI要約

アジア時間序盤の原油先物はほぼ横ばい。ただ、米雇用統計の下方改定を受けた需要懸念やパレスチナ自治区ガザの停戦協議などを背景に、週間では下落する見通し。

北海ブレント先物と米WTI先物はそれぞれ前日と週間の動向が異なる。週間では北海ブレントが約3%、WTIは約5%、それぞれ下落する見通しとなっている。

米雇用統計の算出基準改定やガザでの停戦協議などが石油市場に影響を与え、強気なファンダメンタルズに勝るセンチメントの悪化が続いている状況が説明されている。

原油先物ほぼ横ばい、週間は需要懸念などで下落へ

Shariq Khan

[23日 ロイター] - アジア時間序盤の原油先物はほぼ横ばい。ただ、米雇用統計の下方改定を受けた需要懸念やパレスチナ自治区ガザの停戦協議などを背景に、週間では下落する見通し。

0033GMT(日本時間午前9時33分)時点で、北海ブレント先物は0.01ドル安の1バレル=77.21ドル、米WTI先物は0.04ドル高の73.05ドル。いずれも前日は米利下げ期待などから5営業日ぶりに反発していた。

ただ、週間では北海ブレントが約3%、WTIは約5%、それぞれ下落する見通しとなっている。

今週は米労働省が公表した雇用統計の算出基準改定の結果、3月までの1年間の就業者数が当初発表より大幅に少なかったことが分かり、同国の景気減速や原油需要への影響を巡り懸念が高まった。

コンサルティング会社FGEのアナリストは「センチメントの悪化が強気のファンダメンタルズ(基礎的条件)に勝る状況が続き、石油市場は最近の弱気な流れを払拭できていない」と述べた。また、ガザでの停戦に向けた取り組みが供給懸念を和らげ、週を通じて原油価格の重しになったと指摘した。