パリ五輪決勝で中国と台湾の対決…選手に見た激闘たたえ合う心 バドミントン男子ダブルス

AI要約

台北駅では五輪バドミントン男子ダブルス決勝のパブリックビューイングが開催され、台湾ペアが金メダルを獲得。歓声と拍手が会場を包む。

激しい展開の試合で台湾が中国に勝利し金メダルを獲得。両チームの握手が印象的な光景となった。

政治的緊張が漂う中、台湾選手の活躍を讃えるべきであり、選手の努力を損なうような出来事があってはならない。

 台北駅はものすごい熱気に包まれた。パリ五輪バドミントン男子ダブルスで、前回東京大会で金メダルを獲得した台湾ペアが決勝に進出。4日夜、1階大ホールでパブリックビューイングが開かれた。

 対戦相手は、第1シードの中国ペア。試合は白熱した展開となった。第1セットは21対17で台湾が、第2セットは21対18で中国がそれぞれ取り、迎えた最終第3セット。20対19で台湾がマッチポイントを握る中、相手の球がネットを越えず勝利すると、2人は床に倒れ込んで喜んだ。今大会台湾勢初の金メダル、五輪史上初の同種目連覇となり、台北駅は割れんばかりの歓声と拍手に包まれた。

 試合後に両チームが握手する際、中国選手がネット越しに台湾選手の背中をぽんぽんとたたきながら声をかけ、激闘をたたえ合っているように見えた。緊張感が増している政治情勢の取材が多かっただけに、数秒間の握手がとても印象的だった。

 試合会場で台湾の応援グッズを別の観客に奪い取られ、台湾外交部が非難声明を出す事態が前日に起きた。コート外の出来事が、選手の奮闘に影を落とすことはあってほしくない。