ケネディ氏が大統領選から撤退か トランプ氏支持検討 米報道

AI要約

ロバート・ケネディ・ジュニア氏(70)が無所属で米大統領選に立候補する意向を示しているが、23日に撤退する可能性が浮上している。

トランプ前大統領への支持を考えており、23日に演説を行う予定であり、選挙集会にも出席する方向で調整が進められている。

ケネディ氏の動向が接戦州での結果を左右する可能性があり、支持率は低下傾向にあると報じられている。

ケネディ氏が大統領選から撤退か トランプ氏支持検討 米報道

 米大統領選に無所属で立候補する意向を示している弁護士のロバート・ケネディ・ジュニア氏(70)が23日に「今後の方針」について演説する。陣営が21日に発表した。複数の米メディアは情報筋の話として、ケネディ氏が選挙戦から撤退し、共和党のドナルド・トランプ前大統領(78)への支持表明を検討していると伝えた。

 陣営によると、ケネディ氏は23日に西部アリゾナ州フェニックスで「国民に向けた演説」を行う。CNNテレビによると、ケネディ氏は同日にフェニックス郊外で予定されているトランプ氏の選挙集会に出席する方向で調整しているという。

 トランプ氏はケネディ氏が撤退して自身の支持に回れば、再選した場合に要職起用を検討する考えを明らかにしていた。NBCテレビは、トランプ氏の長男ドナルド・ジュニア氏と保守系FOXニュースの元看板司会者でトランプ氏に近いタッカー・カールソン氏が水面下でケネディ氏に接触を続けてきたと報じている。

 2大政党の候補者の支持率が拮抗(きっこう)するなか、ケネディ氏の動向は接戦州での結果を左右する可能性を秘める。

 ワシントン・ポストなどが今月18日に発表した最新の世論調査によれば、民主党のカマラ・ハリス副大統領(59)の支持率は47%、トランプ氏は44%、ケネディ氏は5%だった。ジョー・バイデン大統領の撤退表明以降、ケネディ氏を含む「第3の候補」の支持率は低下傾向にあり、選挙資金不足も指摘されてきた。

 ケネディ氏は故ジョン・F・ケネディ大統領のおいで、父の故ロバート氏もケネディ政権で司法長官を務めた。民主党の名門一家の出身だが、今回は独立候補としての出馬を目指していた。

 ケネディ氏は民主党のハリス氏にも協力をめぐる話し合いを打診したが、ハリス氏側は関心を示さなかったとされる。【ニューヨーク八田浩輔】