最終日は「白い服」…「ハリス氏戴冠式」4日で4色のドレスコード

AI要約

米民主党全党大会で大統領選候補に公式確定するカマラ・ハリス副大統領が5000人余りの代議員に日替わりドレスコードに関する協力要請を送った。

4日間のドレスコードには、大統領選挙に合わせた思いや計画が反映されている。

全党大会の日程とドレスコードの意味を明らかにすることで、党のメッセージが強調されている。

最終日は「白い服」…「ハリス氏戴冠式」4日で4色のドレスコード

22日(現地時間)、米民主党全党大会で大統領選候補に公式確定するカマラ・ハリス副大統領が19日から4日間行われる全党大会に参加する5000人余りの代議員に日替わりドレスコードに関する協力要請を送ったことが確認された。

民主党が党大会開始前日の18日まで、大統領選候補受諾演説のための最後の賛助演説者の名前を公開しないなど、ドラマチックな効果を出すためのセキュリティを維持する中、ハリス氏が要請した4日間のドレスコードには、党大会を通じて達成しようとする目標が反映されたという分析が出ている。

◆「4日4色」ドレスコード…初日は民主党の嫡流示す

韓国中央日報が確認した民主党代議員への協力要請によると、民主党全国委員会(DNC)は全国代議員全員に19~22日まで行われる全党大会期間に4色の服を着用するよう勧告した。

全党大会初日の19日は、民主党の象徴の青色だ。DNCは青色の服の意味について「バイデン大統領のための青」という説明を付けた。バイデン氏は「国民のために」というテーマで行われる全党大会初日、ハリス氏と共に壇上に上がり、民主党の大統領候補の「たいまつ」をハリスに手渡す予定だ。

バイデン氏の候補辞退が国民と未来のための選択で、同時にハリス氏が党の全幅的支持を受ける「嫡流」という点を浮き彫りにしようとする意図と見られる。実際、民主党は先月の共和党全党大会で共和党出身の前職大統領など主要人物が全員参加しなかったのとは異なり、今回は3人の前職・現職大統領が全員ハリスのための賛助演説者として登場するという点を強調している。

◆未来構想は統合…オバマ氏にスポットライト

2日目の20日には米国の星条旗に含まれる青・赤・白の服を要請した。DNCはこれを「統合」のための目的だと説明した。先立ってDNCは2日目の日程の主題を「米国の未来に対する大胆な構想」と明らかにした。

20日にはシカゴを政治的な故郷としたバラク・オバマ元大統領と妻のミシェル・オバマ夫人が講演者として出る。オバマ氏は、米国初の黒人大統領だ。 オバマ夫妻の登場と当日のドレスコードを結び付けると、人種などを越えた統合を強調する可能性が高い。

ミシェル夫人は、オバマ氏が当選した2008年の全党大会以降、一度も欠かさず講演者として出席し、オバマ氏の演説は毎回名演説として記録された。 特に2016年トランプ前大統領について言及した「彼らが低い所に行く時、私たちは高いところに行く(When they go low, We go high)」という言葉は有名になった。ハリス氏は今回の大統領選挙でもミシェル氏の言葉を借り、「戦えば、我々が勝つ(When we fight, we win)」という言葉をよく使っている。

◆自由服勧告したが…「堕胎」のピンクを追加要請

3日目の21日のドレスコードは当初自由服だったが、DNCは「なるべくピンク色の服を着用してほしい」という追加要請を送った。そして、「ピンクは中絶権問題を象徴する」と説明した。

副大統領候補のティム・ワルツ・ミネソタ州知事の受諾演説が予定された3日目の日程のテーマは「自由のための闘争」と決まった。ハリスが残りの大統領選挙期間に中絶問題を前面に出し、トランプ氏と積極的に差別化を試みるものと解釈できる。

実際、党大会3日目は米国初の女性副大統領を扱ったドラマ『ヴィープ』で副大統領役を演じたジュリア・ルイス・ドレイファス氏が司会を務め、8人の女性民主党州知事と対談する内容で用意されている。

◆ハリス氏は「ホワイト」…「女性政治参加の象徴色」

全党大会のハイライトとなるハリス氏の大統領選候補受諾演説が行われる最終日のドレスコードは白だ。DNCは特に「白い下衣に、白い真珠のネックレスなどでポイントを入れてほしい」という具体的な要求事項も指摘した。そして最終日のテーマを「私たちの未来のために」と決めた。

民主党は同日まで、ハリス氏を壇上へ紹介する演説者を発表しなかった。ただ、ハリス氏の登場を女性の政治参加拡大の意味と解釈しているという意図が確認され、民主党内ではこれを裏付ける講演者が登場するとの見方が出ている。

一方、党大会期間中に民主党支持者として知られたビヨンセ、テイラー・スウィフトなどトップスターがサプライズ登場する可能性も提起されている。特にビヨンセの歌『フリーダム』はハリス氏の選挙キャンペーンの歌として使用されている。テイラー・スウィフトも最近、ハリス氏を連想させる影が写る写真を公開した。

民主党はこの他に、デジャ・フォックス、ナベラ・ヌール、カルロス・エドゥアルド・エスピナ、オリビア・ジュリアナ、ジョン・ラッセルなど「MZ世代」のインフルエンサーに中絶、移民、気候変化などの演説を任せる予定だ。彼らのフォロワーの合計は2400万人を超える。