中国人民銀、市中銀行への金輸入枠割り当てを再開=消息筋

AI要約

中国の複数の銀行が新たな金輸入枠を割り当てられたことが分かった。

金地金需要の鈍化により、2カ月間金輸入枠の割り当てが停止されていたが、需要が盛り上がる見込み。

中国人民銀行は3カ月連続で金購入を見送り、市中銀行が主導した割り当て中止を行う。

中国人民銀、市中銀行への金輸入枠割り当てを再開=消息筋

[16日 ロイター] - 複数の中国の銀行が今月、中国人民銀行(中央銀行)から新たな金輸入枠を割り当てられたことが、4人の消息筋の話で分かった。金相場が足元で過去最高値を更新しているにもかかわらず、需要が再び盛り上がるとの見込みが背景にある。

価格高騰を受けて金地金需要が鈍化したことなどから、金輸入枠の割り当ては2カ月間停止されていた。

中国勢による積極的な買いは、3―4月の金地金価格上昇の主因となっており、購入が回復すればさらに相場を押し上げる可能性があるとアナリストはみている。

消息筋の1人は「宝飾用需要はまだ弱いが、投資需要は健全だ」と語った。

中国は伝統的に、人民元がドルに対して弱含んだ際に金の輸入枠割り当てを数カ月間抑制してきた。しかし消息筋によると、今年の割り当て中止は、需要が弱いため市中銀行自体が主導したものだった。

中国人民銀行は金準備のための金購入を7月まで3カ月連続で見送り、7月末の金準備は7280万トロイオンスだった。

中国人民銀行はコメント要請に答えていない。