マカオ 2024年7月末時点の外貨準備高は約4.2兆円…前月末から1.4%下落
マカオ特別行政区の外貨準備高が下落し、7月末時点で2290億マカオパタカとなった。
マカオはカジノ売上が世界最大規模で知られる観光都市であり、インバウンド旅客数がアフターコロナで急増している。
外貨準備高は2012年以降常に2000億マカオパタカ以上を維持しており、2021年以降は再度の大台乗せを達成している。
マカオ金融管理局は8月16日、今年（2024年）7月末のマカオ特別行政区の外貨準備高（外匯儲備資産総額）の初歩統計が前月の修正後数値から1.4%下落の2290億マカオパタカ（284.6億米ドル、日本円換算：約4兆2230億円）だったと発表。
今年7月末の外貨準備高は前月末のマカオ流通貨幣の約11倍、広義マネーサプライ（M2）におけるマカオの法定通貨、マカオパタカ分の91.7%だった。
また、同月のマカオパタカの貿易加重指数は105.3で、前月から0.17ポイント下落、前年同月から2.43ポイント上昇。主要貿易相手国・地域の通貨に対して前月比でマカオパタカ安、前年同月比でマカオパタカ高の状況にあることを示している。
マカオは面積約33平方キロ（山手線の内側のおよそ半分）、人口約68万人という小さな地域ではあるものの、マカオの年間カジノ売上は世界最大規模を誇り、年間約3940万人（2019年）のインバウンド旅客が訪れるアジア有数の観光都市として知られる。2020年1月からのコロナ禍でインバウンド旅客数の低迷が続いたが、2023年以降はアフターコロナで急速にインバウンド旅客数が進む状況。
なお、マカオの外貨準備高は2012年2月に財政準備と外貨準備が別枠管理となったが、これ以降、2020年12月に初めて2000億マカオパタカを突破。再度の大台乗せとなった2021年3月以降、これを維持している。
