ハリス氏、10月の第2回討論会開催に合意と発表 米大統領選

AI要約

11月の米大統領選を巡る討論会について、民主党のハリス副大統領陣営とトランプ前大統領陣営が合意したことが明らかになった。ハリスは追加の討論会には応じない姿勢を示し、具体的な日時は未定。

米大統領選は11月5日に行われ、期日前投票が始まる州もある。トランプ陣営は討論会を転換点とし、バンス氏やウォルズ氏が10月の討論会に参加を表明している。

過去の討論会や主催者に関するトランプ氏やABC、CNNの発言についても言及され、討論会を巡る駆け引きが続いている様子がうかがえる。

ハリス氏、10月の第2回討論会開催に合意と発表 米大統領選

 11月の米大統領選を巡って、民主党のカマラ・ハリス副大統領(59)の陣営は15日の声明で、10月に共和党のドナルド・トランプ前大統領(78)との第2回テレビ討論会を開くことで両陣営が合意したと明らかにした。「討論会を巡る議論は終了だ」とも述べ、トランプ陣営が求める追加の討論会には応じない姿勢を示した。

 ハリス、トランプ両氏の第1回討論会は、9月10日にABCニュース主催で開かれることが決まっている。トランプ陣営は9月にさらに2回の討論会に応じるよう求めていたが、ハリス陣営が拒否した形だ。2回目の討論会の日時など詳細は決まっていない。

 トランプ氏は15日の記者会見で、6月のジョー・バイデン大統領(81)との討論会を主催したCNNの司会者2人が「信じられないほど実直で誠実だった」と称賛。ABCは「最も不公正だ」と批判し、公平に討論を進行するようけん制した。

 一方、共和党副大統領候補のJ・D・バンス連邦上院議員(40)は15日、CBSニュースが主催する10月1日の討論会に参加すると表明。民主党副大統領候補の中西部ミネソタ州のティム・ウォルズ知事(60)も既に参加を表明しており、開催が決まった。

 バンス氏は15日のXへの投稿で「国民のために可能な限り多くの討論を開くべきだ」と主張。9月18日にCNN主催の討論会に応じるようウォルズ氏に求めたが、ハリス陣営は副大統領候補の討論会は1回限りだとしている。

 民主党は、バイデン氏からハリス氏に候補を差し替えてから勢いづいている。トランプ陣営は流れを変えるため、一連の討論会を転換点にしたい思惑があり、討論会の時期や形式を巡って駆け引きが続いてきた。

 米大統領選は11月5日に投票日を迎える。早い州では9月から期日前投票の手続きが始まる。【ワシントン秋山信一】