中国外務省「状況を注視」 メディアも岸田氏退陣速報

AI要約

中国外務省は岸田文雄首相の自民党総裁選不出馬表明に注目しており、中国と日本の建設的な関係構築を強調している。

中国メディアは不出馬表明を速報し、内閣支持率低下や派閥の問題が退陣理由と報じており、SNSでも話題になっている。

共産党機関紙は岸田氏について、安倍晋三元首相の後継者としての影響を指摘し、リーダーシップの不足を批判している。

 【北京時事】中国外務省の林剣副報道局長は14日、岸田文雄首相の自民党総裁選への不出馬表明について「状況を注視している」と述べた。

 「日本の内政にはコメントしない」とした上で、「中日は互いに重要な隣国だ。建設的で安定した関係構築を望んでいる」と強調した。

 中国メディアは不出馬表明を一斉に速報した。国営中央テレビは、内閣支持率の低迷と派閥の裏金を巡る「スキャンダル」が退陣の理由だと報道。SNS「微博(ウェイボー)」では、「岸田首相辞職」が注目ワードの上位となった。

 共産党機関紙・人民日報系メディアは、岸田氏について、殺害された安倍晋三元首相の「後継者」として「政治的遺産の恩恵」を受ける半面、その「影」に埋没してしまったと分析。岸田氏本人が真の意味でリーダーシップを発揮できなかったと指摘した。