イスラエル閣僚が聖地訪問 「礼拝許可」主張、ハマスは反発

AI要約

イスラエルの極右政党党首がエルサレムの聖地を訪れ、ユダヤ教徒の礼拝を許可する方針を表明した。

ハマスは反発し、イスラエル首相府は発言を否定。

聖地でのユダヤ教徒の礼拝許可により、パレスチナ側の懸念が高まっている。

 【カイロ、ニューヨーク時事】イスラエルの極右政党党首のベングビール国家治安相は13日、エルサレム旧市街にあるイスラム教とユダヤ教双方の聖地を訪問し、「ユダヤ教徒の礼拝を許可する方針だ」と表明した。

 地元メディアが報じた。パレスチナのイスラム組織ハマスは「パレスチナ人への攻撃だ」と反発。イスラエル首相府は同相の発言を否定した。

 聖地はイスラム教で「ハラム・アッシャリフ」、ユダヤ教で「神殿の丘」と呼ばれる。ユダヤ教徒らも訪問できるが、礼拝はイスラム教徒のみに認められている。

 ベングビール氏はかねて、こうした現状の変更を主張。同所で礼拝するユダヤ教徒が増加したとされ、パレスチナ側は聖地が奪われると懸念を強めている。