マカオ国際空港の第2旅客ターミナル設置計画が延期に

AI要約

マカオ政府は、マカオ国際空港の旅客数がコロナ前の水準にまだ達しておらず、空港第2旅客ターミナルの計画を延期することを決定した。

インバウンド旅客数は急回復しているが、空路の旅客数に遅れが生じている状況である。

マカオ国際空港の第2旅客ターミナル設置計画が延期に

 8月12日にマカオ立法会公共財政事務フォローアップ委員会が開かれ、「2023年財政年度第4四半期及び2024年財政年度第1四半期投資計画予算執行報告」の審議を終えるとともに、報告書への署名が行われた。

 同報告書で、マカオ政府はマカオ国際空港の昨年通期の旅客数は延べ約515万人、今年(2024年)第1四半期の旅客数は延べ約180万人で、コロナ前2019年同時期からの回復率が77%にとどまり、旅客数の回復が遅れているとの解釈を示し、すでに前年に南側拡張部の運用を開始した現行施設の処理能力(註:年間延べ約1000万人)で当面の需要に対応できるとみられることから、2020年4月に発表した同空港に隣接するタイパフェリーターミナルの一部を転用して空港第2旅客ターミナルを設置する計画を延期するとした今後適切な時期にあらためて同計画の必要性を再検討するという。

 アフターコロナでマカオのインバウンド旅客数は急回復し、今年上半期累計では2019年同時期の82.4%まで回復が進んでいるが、空路の旅客数については遅れが生じている状況。