イスラエル軍が学校を空爆、90人死亡とガザ当局

AI要約

イスラエル軍がガザの学校に空爆を行い、少なくとも90人が死亡した。学校には家を追われたパレスチナ人が避難していた。

イスラエル軍はハマスの司令部を標的とし、民間人に危害を与えないよう注意を払って攻撃を実施したと主張している。

国連人権高等弁務官事務所はガザの学校を狙った空爆が増加しており、その危険性に警告している。

イスラエル軍が学校を空爆、90人死亡とガザ当局

(CNN) パレスチナ自治区ガザ地区の学校に対してイスラエル軍が空爆を行い、パレスチナ人少なくとも90人が死亡した。地元当局が明らかにした。

ガザの民間防衛当局によると、10日未明の空爆を受けた学校には家を追われたパレスチナ人たちが身を寄せていた。広報担当者はCNNの取材に答え、「少なくとも90人の遺体を回収した」「多くの遺体はばらばらになり、身元が分かっていない」と述べた。

イスラエル国防軍(IDF)はCNNに対し、学校を攻撃したことを確認。学校の建物にはハマスの司令部が設置されており、空軍がそこで活動する「テロリストたちを正確に攻撃した」と主張した。

IDFの声明によれば、当該の司令部はIDFの兵士とイスラエル国家に対する様々な攻撃を策定、促進しているという。

CNNの質問に対し、IDFはこうした主張を裏付ける証拠を一切提示しなかった。

同軍はまた、空爆を実施する前に民間人に危害を与えるリスクを低減するべく数多くの措置を講じたと説明。具体的には精密火器の使用や空からの監視、諜報(ちょうほう)活動などに言及した。

CNNの以前の報道によると、ガザの学校にイスラエル軍が攻撃を加えるのは4日以降で5度目。国連人権高等弁務官事務所は5日の声明で、ガザの学校を狙った空爆がパターン化していると指摘。「そうした攻撃はエスカレートしている」と警告していた。