イラクの駐留米軍基地にロケット2発着弾、負傷者複数 犯行声明なし

AI要約

イラクの駐留米軍基地がロケット攻撃を受け、数人が負傷。

攻撃はバグダッド西方のアルアサド基地で行われた。

米軍はイラン支援の武装勢力による攻撃に対処中。

 イラクの駐留米軍基地が5日、ロケットによる攻撃を受け、米軍の要員数人が負傷した。ロイター通信が報じた。

 攻撃されたのは首都バグダッド西方のアルアサド基地。同通信は当局者の発言として「カチューシャ・ロケット」2発が基地内に着弾したと伝えた。米軍は被害の状況を確認中としている。特定の組織からの犯行声明などは出ていない。

 米軍は7月30日、バグダッド南方で親イラン系武装組織「人民動員隊(PMF)」の基地を空爆。報道によると、4人が死亡し、4人が負傷した。PMFは米軍基地へのドローン(無人機)攻撃を準備していたとされる。

 米軍は今年1月、ヨルダンの米軍基地への攻撃で米兵3人が死亡したことを受け、2月にイラクとシリアで重点的な空爆を実施した。AP通信によると、イランの支援を受ける武装勢力は最近、イラク米軍基地などへの攻撃を繰り返しているという。(ワシントン=望月洋嗣)