TikTokの「ポイ活」、EUから完全撤退 依存性の懸念ぬぐえず

AI要約

動画投稿アプリ「TikTok」の運営会社が欧州連合域内からポイントがたまる機能を撤退することを発表。

EUはポイ活機能の依存性や精神状態への影響を懸念し、違反疑いを指摘。

ティックトックはこの春にポイ活機能を導入していたが、欧州委員会の調査を受け撤退を決定。

TikTokの「ポイ活」、EUから完全撤退 依存性の懸念ぬぐえず

 動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」の運営会社は5日、視聴するほどポイントがたまる機能について、欧州連合(EU)域内から完全に撤退すると発表した。EUは、この機能が依存性を高める恐れがあるとして問題視。同社は4月から、一時的に機能の提供を停止していた。

 同社はこの春から、EU域内ではフランスとスペインで、ティックトックの軽量版「ティックトック・ライト」の提供を開始。軽量版では、18歳以上のユーザーが、動画を視聴したり「いいね」をしたりすると、ポイントがたまる「ポイ活」機能が追加された。ポイントはアマゾンなどで現金として使用可能で、日本でも昨年から同様の機能を展開している。

 しかしEUの行政を担う欧州委員会は、この機能が依存性を高め、精神状態に与える影響も大きいと判断。サービス提供前のリスク評価や対応策が不十分で、オンラインの利用者保護などを定めるデジタルサービス法(DSA)に違反する疑いがあるとして、4月にポイ活機能の調査を始めていた。