ハマス軍事部門トップ、死亡 イスラエル軍発表

AI要約

イスラエル軍がハマスの軍事部門トップ、ムハンマド・デイフ氏がハンユニスで行われた攻撃で死亡したことを明らかにした。

ハマスの最高指導者ハニヤ政治局長がイランで暗殺される前の出来事であり、イスラエル軍が新たな情報を入手してデイフ氏の死亡を確信した。

デイフ氏は20年以上にわたりハマスの軍事部門を率いており、イスラエル国防軍はガザ地区のハマスを一掃する目的でこの攻撃を行っていた。

ハマス軍事部門トップ、死亡 イスラエル軍発表

(CNN) イスラム組織ハマスの軍事部門トップ、ムハンマド・デイフ氏がパレスチナ自治区ガザ地区南部ハンユニスで3週間前に行われた攻撃で死亡した。イスラエル軍が明らかにした。デイフ氏は昨年10月7日の攻撃の首謀者とされる。

この発表の前日には、ハマスの最高指導者ハニヤ政治局長がイランの首都テヘランで暗殺された。

イスラエル軍当局者はCNNに対し、ここ数時間で新たな情報を入手し、デイフ氏が死亡したことを確信したと語った。情報の内容は明らかにされていない。

ハマス当局者はテレグラムに、同グループの軍事部門であるカッサム旅団のみがデイフ氏の死亡を確認または否定できると投稿。カッサムの指導部が発表しない限り、メディアや他の関係者が発表した情報は確認できないと述べた。

イスラエル国防軍(IDF)の声明によると、同軍はデイフ氏と同氏の副官だったラファ・サラマ氏が滞在していた施設に「正確な標的攻撃」を実施した。IDFは先月、サラマ氏の死亡を発表した。

イスラエル当局は攻撃が成功した兆候はあったが、これまでデイフ氏が死亡したことは確認できなかったと述べている。

デイフ氏は20年以上にわたりハマスの軍事部門を率いてきた。

イスラエルは今回の戦闘の主目的の一つはガザ地区のハマスを一掃することだと繰り返し述べてきた。デイフ氏は、9カ月以上前に戦闘が始まって以来、ガザ地区で死亡したハマス高官の中で最高位の人物となる。

デイフ氏は1960年代にハンユニス難民キャンプで生まれたと考えられている。

モハメド・ディアブ・イブラヒム・マスリとして生まれた同氏は、イスラエルに追跡され殺害されるのを避けるため、数十年にわたって毎晩別の家に泊まる習慣があったため、後に「エル・デイフ」つまり「客人」として知られるようになった。

デイフ氏は数十年にわたってイスラエルの最重要指名手配リストに名前が挙げられており、イスラエルは数十人の国民の死の責任がデイフ氏にあるとしている。米国と欧州連合(EU)はテロリストに指定している。

イスラエルのガラント国防相は、この発表を「ガザの軍事および統治機関としてのハマスを解体する過程における重要な節目」と称賛した。