引退し始めたベビーブーマー世代、喪失感に襲われないようにするには（海外）
ジョー・バイデン大統領は、2024年の大統領選から撤退し、ベビーブーマー世代も定年退職年齢に達している。
引退やキャリア終了に伴う喪失感や悲しみ、バイデン大統領の撤退理由、バイデンと同じ立場になる人々への影響について検討。
カウンセラーや専門家による引退に伴う心理的な影響について言及し、人間の存在の本質や目的に関する問いを述べる。
ジョー・バイデン大統領は、2024年7月21日に2024年の大統領選から正式に撤退した。
バイデン大統領より若いベビーブーマー世代も、大半は定年退職年齢に達し、キャリアを終えようとしている。
退職によって人々はアイデンティティ、日常生活、社会的な交流を喪失する悲しみにつながる可能性がある。
ジョー・バイデン（Joe Biden）大統領に2024年大統領選から撤退するよう求める声が数週間続いていたが、2024年7月21日、バイデン大統領は正式に選挙戦から撤退した。
バイデン大統領は再選を希望していたにもかかわらず、記憶障害という報道や、一部の民主党指導者が支持を撤回したことを受けて撤退を決めた。
バイデン大統領のキャリアには共感できないかもしれないが、引退に伴う痛みは共感できるだろう。
CNNのコメンテーターであるヴァン・ジョーンズ（Van Jones）はバイデン大統領のこの発表を、祖父の車の鍵を取り上げるようなものだと例えた。「やっと鍵を取り戻した。そしてただ泣くんだ。だってあなたが愛している人なんだから」とジョーンズは語った。
バイデンは1942年生まれで、サイレント・ジェネレーションに属している。しかし、ベビーブーマーの最も若い世代が退職する年齢に近付くにつれ、多くの人は、すぐにバイデンと同じ立場になるかもしれないと、キャリア転換に伴う悲しみを専門とするカウンセリング・スポーツ心理学者のナターシャ・P・ トゥルヒージョ （Natasha P. Trujillo）博士はBusiness Insiderに語った。
「バイデンはキャリア全体、そして人生の大半をこの仕事に費やしてきた」とトゥルヒージョは言う。
「引退を余儀なくされていると感じている人々にとって、引退はキャリアに伴う忙しさの中では考えなかった人間の存在の本質や目的について、多くの問いを呼び起こす可能性がある」
