「36年王座」守った韓国アーチェリー…現代自動車、40年の後援的中

AI要約

韓国代表チームが団体戦で金メダルを獲得し、現代自動車グループの鄭義宣会長が選手らを激励した。

鄭会長は選手らの熱心な練習を称賛し、今後も選手たちの成功をサポートする意向を表明した。

現代自動車グループとアーチェリー協会との長年にわたる支援が注目され、鄭会長自ら競技場を点検して選手団のサポートに尽力している。

「36年王座」守った韓国アーチェリー…現代自動車、40年の後援的中

「今後本人たちが技量を生かして望むものを必ず勝ち取れるようにすることが私たちが助けてあげるべきことと考えます」。

大韓アーチェリー協会会長を務める現代自動車グループの鄭義宣(チョン・ウィソン)会長は29日、パリ五輪で女子アーチェリー韓国代表チームが団体戦で金メダルを獲得するとこのように選手らを激励した。

この日試合会場で鄭会長は「参観するたびに選手が金メダルを取る」という反応に、「私は運が良いようだ。選手らがあまりにもうまくやって私がそこに埋もれている。選手らはプレッシャーが大きかったはずだが練習をとても熱心にやり、みんなが大きな覚悟でやった」と話した。続けて「協会で(金メダル)3個を予想した。熱心にやり欲が出る選手はもっと多く(メダルを)取れると良いだろう。私もできることは裏ですべてやる考えで、選手らが元気に残りの競技をうまく行えるよう熱心に助けたい」とした。鄭会長はこの日、アジアアーチェリー連盟会長の資格で直接副賞を渡した。

韓国女子アーチェリーの五輪10連覇を契機に現代自動車グループのアーチェリー協会後援が改めて注目されている。スポーツ業界によると、現代自動車グループは40年間にわたりアーチェリー協会後援のため500億ウォン相当を支援してきた。1985年に鄭夢九(チョン・モング)現代自動車グループ名誉会長が協会長に就任した後、2005年から鄭義宣会長が引き継いで協会を率いている。

鄭会長はアーチェリー練習場と競技場を直接訪れて現場を点検し、注意深く支援したという。昨年6月の博覧会国際事務局(BIE)総会参加のためパリを訪れた鄭会長はフランスのマクロン大統領との会談前に競技場と代表チーム専用練習場に立ち寄った。協会は国家代表チームの休息・練習に向け競技場から10キロメートル離れたところにスポーツクラブをまるごと借りて専用練習場を作り、競技場と約300メートルの距離に選手団の休憩スペースを別に用意した。

鄭会長は選手団の動線に合わせて競技場と食堂、トイレなどへの移動時間をチェックし、直接歩いて歩数まで確認したという。選手らの昼食メニューを取りまとめ、韓国料理を担当する料理長もこの際に交渉した。鄭会長は「アーチェリー協会長として当然すべき仕事」としながら当時日程を非公開で過ごしたという。

アーチェリー代表チームは通常の国家代表チーム出国日より4日ほど早い16日に出国し、専用練習場で練習を開始、時差をいち早く克服できたという。