ペゼシュキアン大統領就任 イラン「国民は変化を期待」

AI要約

改革派のペゼシュキアン元保健相がイラン大統領に就任し、国民の期待に応えるため国際協調を重視する方針を示す。

ライシ前政権の保守強硬路線を転換し、経済の再建を目指して米国の制裁解除を試みるペゼシュキアン氏に注目が集まる。

ハメネイ師は経済問題を優先し、国民生活の改善を求める一方で、ライシ政権路線の継承を望む様子で融和外交の進展には曲折が予想される。

 【テヘラン共同】イラン大統領選で勝利した改革派のペゼシュキアン元保健相(69)が28日、最高指導者ハメネイ師の認証を受け、大統領に就任した。任期は4年。ペゼシュキアン氏は「国民は変化を期待している」と演説した。核問題で欧米との対立を深めたライシ前政権の保守強硬路線を転換し、国際協調を重視する方針だ。低迷する経済の再建に向け米国の制裁解除を目指し、停滞している核協議が進展するかどうか注目される。

 国政全般の決定権を握るハメネイ師はライシ政権の路線継承を求めており、融和外交の実現には曲折が予想される。ハメネイ師は演説で「優先事項は経済問題だ」と強調し、国民生活の早期改善を求めた。